論文が掲載されました

Young Children Do Not Label Facial Expressions Spontaneously: A Brief Investigation of the Label Superiority Effect

The Journal of Genetic Psychology, available online.

 https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/00221325.2020.1825923


子どもたちは,大人に比べると,特にネガティブ表情を細かに分類できない(しない)ことが報告されていました。この時,見本として表情写真を呈示し,それと同じ表情を選んでもらうと,ネガティブ表情が混同してしまうのですが,見本として感情語を呈示すると,より細やかに表情を分類できることが指摘されています(ラベル優位性効果)。

なぜこうした現象が起こるのだろう?ということを調べた論文です。結果として,3-5歳頃の子どもたちは,自発的に表情を言語化しないため,感情語のカテゴリーとは異なるやり方で表情を分類している可能性が示唆されました。

個人的には,今後も推し進めていきたいテーマです。第一歩が形になり,とても嬉しいです。

Shinnosuke Ikeda

金沢大学に所属している池田慎之介のウェブページです。 「気持ちがわかる」ことのメカニズムやその発達について研究しています。 ※このページは個人的なものであり,所属とは一切関係ありません。 ※2024/3/31 こちらのページは更新を停止し,https://sites.google.com/view/shinnosukeikeda/に移行します。

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